奄美大島で伝統的に行われてきた染色技法の泥染めの大島です。
泥染めは大島紬の生地を織る絹糸を染めるために生まれた天然染色技術で、大島紬のつややかな黒色を染め上げるためには欠かせません。
シャリンバイ(島の言葉で「テーチ木」)という奄美大島で採れる木から煮出した染料を石灰で中和させて繊維を染め、さらに鉄分を多く含む奄美大島の泥で揉み込んでいきます。
こうすることで、染料の中のタンニンという成分と泥の鉄分が化学反応して色素が定着するのです。
本場大島は、絣で模様を表現しますが、カタス式の9マルキ(奄美方言ではコンマルキと呼びます)の絣で織られていて、この模様の緻密さを表す単位が「マルキ」です。
9マルキカタス式絣の作り方はタテ絣糸1本とヨコ絣糸2本の交差で、Tの字型絣1つを作りります。
絣糸と無地の地糸の配列方法は、絣糸1本、地糸2本、この配列がずっと続きます。
(写真9~12枚目の11枚目の赤と黄色の線)
さて、この泥大島は、泥染めの黒地にピンクと水色、青と少し赤みのある黄色や黄緑色を基に織られています。
葡萄の蔓を唐草文様の主軸として描いた柄で、葡萄がたくさんの種子を持つことから豊穣の象徴とされています。
ペルシャなどの西方に由来する柄で、中国を経由して日本にもたらされたと言われています。
現代でも代表的な唐草文様の1つとして広く愛好されています。
胴裏は白の正絹の羽二重、八掛は羽二重の様なタテヨコ糸共撚りをかけていない生地の朱みがかった渋い赤色の赤蘇芳(あかすおう)の無地を使用しています。
(写真19,20 枚目)
裏表とも正絹です。
寸法(単位㎝)
身丈(背)154 裄65 袖巾33 袖丈49 後巾29 前巾24
仕付け糸付きの新品です。
当店で出品する時まで仕立て当時に縫い付けた仕付け糸とは別の型崩れを防止の糸や中敷の紙も付いていました。(写真13、14枚目)
汚れは衿下にスナップの緑青が付いていますが他に汚れは無いようです。
シミ汚れ等は出来る限りチェックしておりますが、見落としのある場合もございます。ご理解のほどお願いいたします。
デジカメの画像です。モニターによって色の違いが出ることがありますので、ご了承ください。
写真10~12枚目と八掛の18,19枚目はUSBマイクロスコープ顕微鏡で拡大して写しています。
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